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2015年6月1日月曜日

太閤山ビエンナーレ2015 開催要項 

趣旨

かつて人々が夢見た未来像を裏切るかのように、21世紀の現代社会にただよう混沌とした危機感は弱まる気配が見えない。今日のアートも刹那的、表層的になって力を失ったかのように思われがちだが、むしろ、このような時代だからこそ、アートの持つ真の力、その可能性を問い直さねばならないのである。
富山県内では、多様なジャンルにまたがる作家たちの「発表の場」として、いくつかの公募展が若い作家の登竜門の役割を果たし、新たな才能が生まれ来る機運が高まってきた。今やそれら意欲ある若者たちが、さらに積極的な挑戦を試みるための機会が切実に求められている。中堅からベテランまでの作家たちがその経験を若い作家たちに示して研鑚の機会を提供し、同時に彼らから新たな刺激を受けることで、富山のアートシーンは飛躍できるはずである。
この展覧会は、富山県に在住する作家の中から、創造性・独自性を持って高い完成度を追求し、流行に流されずに時代と向き合う中で次代を切り拓くものたちが主体的に集まり、特にプロを志向する若手作家には可能性を開く機会として積極的参加を呼び掛けて開催するものである。平面から立体、インスタレーションに至るまで分野は問わない。そしてベテラン、中堅作家から若手までの広い世代が互いに刺激し合い、また切磋琢磨する展覧会を作家自身が主導して立ち上げ、実行委員会を組織して推進する。こうした「手作り」の企画は、表現本来のあり方を見直す原点回帰の試みともなるはずである。
緑豊かな都市公園、太閤山ランドというすばらしい会場で、関係各位の協力を得ながら、多くの観衆に向け充実した展示を実現し、富山の美術界の活性化へつなげていきたい。

会期

2015(平成27)年6月7日(日)~8月29日(土)
第1期=6/7(日)~7/3(金) 第2期=7/6(月)~7/31(金) 第3期=8/3(月)~8/29(土)
休館日=6/9(火)、6/16(火)、6/30(火)、7/7(火)、7/14(火)
展示替=7/4(土)~7/5(日)、8/1(土)~8/2(日)
開館時間=午前10時~午後5時(延長開館=7/18~8/29は午後6時まで)
開会式・内覧会6月6日(土)午前10時から 会場にて

ギャラリートーク

出品作家によるギャラリートーク 毎週日曜午後3時から会場にて
6/14(日)、6/21(日)、6/28(日)、7/12(日)、7/19(日)、7/26(日)、8/9(日)、8/16(日)、8/23(日)

主催

太閤山ビエンナーレ実行委員会

共催

(公財)富山県民福祉公園、富山県立近代美術館、北日本新聞社

後援

射水市教育委員会、北日本放送、富山テレビ放送、チューリップテレビ、射水ケーブルネットワーク

会場

県民公園太閤山ランド[ふるさとギャラリーおよびその周辺] (富山県射水市黒河)

実行委員

安達博文 加治晋 谷口義人 中村滝雄 能島芳史 広田郁世 本郷仁 米田昌功

オブザーバー

伊藤進市(富山県民福祉公園) 若松 基(富山県立近代美術館) 鶴木義直(北日本新聞社)

出品作家

平面約30作家、立体約30作家程度(予定)

【事務局連絡先】

安達博文 高岡市二上町180 富山大学芸術文化学部 tel.0766-25-9151

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